「昨日できたのに、今日はできない…」
子どもとサッカーの練習をしていると、こんな経験はありませんか?
私も何度もありました。しかし、公園での親子練習を通して、「できない」のは後退ではなく、まだ身についていないだけだと気づきました。今回は、その失敗と気づきをお話しします。
昨日は上手にできていたドリブルが、翌日になるとまるで別人のようになっている。
「せっかく覚えたのに、もう忘れたの?」
そんなふうに思ってしまったことが、私は何度もあります。
今回の記事では、公園で小学2年生の息子と練習した時に感じた親としての失敗と、そこから気づいたことを書いてみます。
梅雨の合間、公園で始めた親子練習
6月のある夕方。仕事から帰ると、そのまま息子と近所の公園へ向かいました。空は曇り空。梅雨の合間らしい蒸し暑い日でした。
最近、試合を見ていて気になっていたことがあります。以前ならドリブルで積極的に仕掛けていた息子が、最近は前へ行かなくなっていました。シュートも遠慮気味。何より、自信がなくなっているように見えました。
だからチーム練習とは別に、公園でゆっくり練習してみようと思ったのです。
「練習しなさい」と言っても動かなかった以前の失敗談は、こちらの記事でも書いています。
私が最初にやってしまった失敗
コーンを忘れたので、公園に落ちていた石を目印にしました。練習はシンプルです。石の間をドリブルでジグザグに抜けるだけ。
ところが始まってすぐ、私はいつもの悪い癖が出ました。
「もっと体を使って」
「止まるな」
「そこで切り返して!」
次から次へと言葉が出ます。試合が近い。上達してほしい。そんな焦りがありました。
息子は文句を言いません。でも楽しそうでもありません。ただ練習をこなしているだけでした。
「楽しい?」
そう聞くと、
「まあ。」
その一言だけでした。
その時、私は気付きました。
また教えすぎている。
黙って見ていたら、息子は自分で答えを見つけた
途中で私は決めました。今日は何も言わない。ボールだけ出して、黙って見ていました。
すると、不思議なくらい動きが変わりました。右へ行くと見せかけて左へ切り返す。体重移動も自然。足の運びも軽くなりました。
私は何も教えていません。息子が自分で考えて、自分で動きを作っていました。
「今の良かった。」
そう一言だけ伝えました。息子は少し笑いながら、
「もう一回やる。」
と言いました。
その笑顔を見て、親が話し過ぎるより、子どもが考える時間の方が大切なのかもしれないと思いました。
翌日には全部忘れていた…
ところが翌日。同じ公園へ行くと、昨日できていた動きが、全部なくなっていました。
切り返せない。体が止まる。昨日のリズムが消えていました。
「昨日みたいにやってみ。」
そう言っても、
「どうやってたっけ?」
本人も思い出せません。
私は正直、かなり落ち込みました。
「昨日あんなにできたのに…」
私が勘違いしていたこと
帰り道に考えました。昨日できたことが、今日はできない。これを私は「後退」だと思っていました。
でも違いました。まだ身についていなかっただけなんです。
大人でも同じです。新しい仕事を教わった翌日、忘れてしまうことがあります。何回も繰り返して、ようやく体が覚えます。小学2年生なら、なおさらです。
親の私だけが、焦っていました。
息子が「どんな選手になりたい?」と答えてくれた時の話は、こちらの記事にまとめています。憧れの選手を意識するようになったのも、この頃からでした。
この経験から学んだ3つのこと
今回の出来事から、親として学んだことがあります。
① 一度できても定着しているとは限らない
子どもの成長は一直線ではありません。できたり、できなかったりを繰り返しながら少しずつ身についていきます。
② 親が教えすぎると考える時間を奪ってしまう
私が何も言わなくなった途端、息子は自分で動きを工夫し始めました。「教える」だけが練習ではないと気づきました。
③ 焦っているのは親だけかもしれない
できないことを気にしていたのは私でした。息子は転んでも笑いながら、「もう一回。」と言っていました。子どもの方が、ずっと前向きだったのです。
それでも公園練習を続けようと思った理由
劇的に上手くなるとは思っていません。それでも、公園で親子でボールを蹴る時間は、少しずつ積み重なっています。
これからも、言い過ぎないこと。見守ること。子どもが考える時間を作ること。その3つを忘れずに、また夕方の公園へ行こうと思います。
実際に「ロナウドみたいに」と声をかけを変えてから、息子の反応が変わった練習の記録は、こちらの記事でも紹介しています。
同じ悩みを持つ親御さんへ
「昨日できたのに今日はできない。」
そんな姿を見ると、親はどうしても焦ります。私も何度も同じ気持ちになりました。
でも今回の経験で、子どもは忘れているのではなく、覚えている途中なんだと思えるようになりました。
もし今、お子さんが思うように上達せず悩んでいるなら、一度だけ「教える」のをやめて、黙って見守ってみる時間を作ってみてください。思わぬ成長が見られるかもしれません。
今回の経験から、私なりに意識するようになったことが3つあります。
「できない日」を責めない
昨日できたことが今日できなくても、それは後退ではなく途中経過です。「なんでできないの」ではなく、「昨日はできたね、また少しずつやろう」と声をかけるようにしています。
言葉を減らす時間をつくる
練習のすべてを教える必要はありません。あえて何も言わない時間をつくることで、子どもが自分で考えて動く場面が増えました。
繰り返しを前提にする
一度でできるようになる子はほとんどいません。何度も同じところでつまずくことを、最初から前提にしておくと、親自身の焦りも少し和らぎます。
こうした声かけの積み重ねが、子ども自身のやる気にもつながっていくのだと感じています。
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