親子で日本代表戦を見ている雰囲気(テレビ画面は映さなくてもOK)

子どもがサッカーの練習をしてくれず、「練習しなさい」と言っても逆効果…。

私も同じ悩みを抱えていました。

しかし、息子が憧れている選手に練習内容を変えたことで、自分から「また練習しよう」と言うようになりました。

今回は、その失敗談と気づきをお話しします。

「日本代表の試合を見たら、息子もやる気になるかもしれない。」

そんな期待をしたことはありませんか?

私は本気でそう思っていました。

日本代表の試合が終わった翌日。テレビでもSNSでもサッカーの話題で盛り上がり、職場でも自然と日本代表の話になります。世の中全体が少しだけサッカー寄りになっているように感じました。

だから私は期待していました。

「プロサッカー選手になりたいと言っている息子なら、きっと今日くらいは自分からボールを持って外へ行くだろう。」

でも現実は、私が思っていたものとは全く違いました。

子どもがサッカーの練習をしてくれない。そう悩んでいる親御さんは、決して少なくないと思います。私自身、何度も「どうしたらやる気になってくれるんだろう」と考えては、うまくいかない日々を繰り返してきました。今回はそんな中で経験した、ひとつの失敗と気づきの記録です。

日本代表の試合を見ても、息子は練習しなかった

日本代表戦をテレビで見ている様子

息子も日本代表の試合は見ていました。

「日本強いね。」

そんな会話もしました。

でも翌日。夕方になってもボールには触らず、ソファでゲームをしています。

「今日は練習しないの?」

そう聞いても、

「あとで。」

その一言だけ。

私は正直、拍子抜けしました。せっかく世の中がサッカーで盛り上がっている。これが何かのきっかけになると思っていました。

でも子どもは、大人が思うようには動きません。

私がやってしまった失敗

その日の夜、私は言ってしまいました。

「日本代表があれだけ頑張っているのに、お前は練習しないの?」

息子は黙って聞いていました。

「わかった。」

そう一言だけ返して、自分の部屋へ行きました。もちろん、その日もボールには触りませんでした。

リビングで一人になってから気付きました。

私は「プロを目指すなら、これくらいでやる気になってほしい」と思っていました。

でも、それは息子ではなく、私自身の理想を押し付けていただけだったのかもしれません。

私は息子を応援しているつもりで、日本代表を使って息子を動かそうとしていたのです。でも、それは親の期待でしかありませんでした。

子どもを動かそうとしていたのは、息子ではなく私自身の期待だったのかもしれません。

昨日の練習で「昨日できたことが今日はできない」という別の壁にぶつかった話は、こちらの記事でも詳しく書いています。

息子が本当に憧れていたのは日本代表ではなかった

公園へ向かう後ろ姿

少し前から私は息子に聞いていました。

「どんな選手になりたい?」

返ってきた答えは、クリスティアーノ・ロナウドでした。

日本代表の選手ではありません。

「どこが好きなの?」

そう聞くと、

  • シュートが強いところ
  • 最後まで諦めないところ
  • オーラがあるところ

最後の「オーラ」は思わず笑ってしまいました。でも、その時の息子の目は本気でした。日本代表の話をしている時よりも、ずっと目が輝いていました。

その時、ようやく気付きました。

息子を動かすのは、親の期待ではなく、本人の憧れなんだと。

この「どんな選手になりたい?」という問いかけをするようになったきっかけは、こちらの記事にまとめています。

ロナウドならどうする?「ロナウドみたいにやってみよう」

公園でボールを持つ息子(後ろ姿でもOK)

翌日、公園へ行きました。

「今日はロナウドみたいに左から中へ入ってシュートを打ってみよう。」

ロナウド風のポーズを真似する様子

そう伝えると、今までとは反応が違いました。

「やる。」

その一言だけでしたが、自分からボールを持ちました。

実際にやってみると、全然うまくいきません。

左サイドから運ぶだけで精一杯。中へ切れ込めない。ドリブルが止まる。シュートまで行けない。

何度も失敗しました。それでも繰り返しました。10回。20回。少しずつ動きが変わってきました。

ある一本だけ、左から中へ自然に入り、迷わずシュートまで行けた場面がありました。シュートは外れました。それでも私は思わず言いました。

「今の良かった!」

すると息子は笑いながら言いました。

「ロナウドみたいに打った。」

その一言だけで、今日ここへ来た意味があった気がしました。

息子の一言で気づいたこと

シュート練習の様子

練習が終わってベンチで休憩している時でした。息子がぽつりと言いました。

「試合中って、周りが見えないんだよ。」

「どういうこと?」

そう聞くと、

「相手に取られないようにするだけで精一杯。」

「他の人がどこにいるかなんて考えられない。」

その言葉にハッとしました。

私は今まで、ベンチから見て「なんで中へ行かない。」「なんでシュートを打たない。」そう思っていました。

でも実際にプレーしている息子には、私とは全く違う景色が見えていました。目の前の相手。足元のボール。取られないこと。それだけで頭がいっぱいだったのです。

これは仕事でも同じだと思いました。外から見ると簡単そうでも、実際にやっている本人は精一杯。

だから私は、「なんでできない?」ではなく、「今、何が見えている?」そう聞く親になろうと思いました。

私が学んだこと

練習後にベンチで休憩している様子

今回の出来事から、親として大切だと感じたことがあります。

① 外から見える景色と本人は違う

親の期待だけでは子どもは動きません。「こうなってほしい」という気持ちが強くなりすぎると、子どもにとってはプレッシャーになってしまうことがあります。

② 親は結果だけを見てしまう

息子にとっては、日本代表よりもロナウドでした。親が用意した目標ではなく、自分で見つけた憧れの存在が、一番の原動力になります。

③ まず聞くことが大切

「なんでできない?」より「今、何が見えている?」。この一言に変えるだけで、子どもの気持ちに寄り添えるようになりました。親の視点だけで判断せず、子どもが見ている景色を知ることが大切だと感じています。

「練習しなさい」より効果があったこと

帰り道。息子が突然言いました。

「また練習しよう。」

こちらから言ったわけではありません。息子の方から言ってくれました。

日本代表の試合では動かなかった。「練習しなさい」でも動かなかった。でも、「ロナウドみたいにやってみよう。」その一言で、息子は自分から動き始めました。

親が変われば、子どもの反応も少し変わる。そんな一日でした。

まとめ

子どもが練習しないと、親は焦ります。私もそうでした。

でも今回気づいたのは、子どもを無理に動かそうとするより、子どもが憧れているものを一緒に追いかける方が、ずっと自然だったということです。

もちろん、これだけで急に上手くなるわけではありません。次の練習では、また同じところでつまずくかもしれません。

それでも、「また練習しよう。」その一言が息子の口から出たことは、昨日までとは違う一歩でした。

いつか試合で、息子のプレーを見た誰かが「おおっ!」と思わず声を上げるようなプレーができる日が来たら。その時は、この公園で何度も失敗しながらシュートを打っていた今日のことを、一緒に笑いながら思い出したいと思います。

子どもが練習しない時に親がやってはいけない3つのこと

今回の経験から、私は次の3つは逆効果だったと感じています。

  • 他の選手と比べる
  • 「練習しなさい」を繰り返す
  • 結果だけを見てしまう

逆に効果があったのは、

  • 憧れの選手を一緒に研究すること
  • できた部分を褒めること
  • 子どもの話を聞くこと

でした。

まだ息子はプロには程遠いです。

明日になれば、また練習したくない日が来るかもしれません。私もまた失敗すると思います。

でも、その度に「どうすれば息子が前を向けるのか」を一緒に考えていこうと思います。

このブログでは、そんな親子の成長を、そのまま記録していきます。

ドリブルが「昨日できたのに今日はできない」という悩みについては、こちらの記事でも書いていますので、あわせて読んでみてください。

同じ悩みを持つ親御さんへ

「子どもがサッカーの練習をしない」という悩みは、私だけのものではないと思います。

日本代表戦や好きな選手の活躍を見せれば、きっとやる気になるはず。多くの親がそう期待して、そして私と同じように空振りした経験があるのではないでしょうか。

今回の出来事から、私なりに次の3つを意識するようになりました。

声かけの前に、子どもの「好き」を知る

「練習しなさい」という言葉は、親の都合を押し付けているだけになりがちです。それよりも先に、子どもが誰に、何に憧れているのかを知ることから始めると、声かけの中身が自然と変わっていきます。

結果ではなく、今できたことを見る

シュートが外れても、「今の良かった」と声をかけるだけで、子どもの表情は変わります。うまくいったかどうかより、挑戦した過程に目を向けることを意識しています。

「なんで」ではなく「どう見えていた」と聞く

子どもを問い詰めるような言葉は、思っている以上にプレッシャーになります。「今、何が見えていた?」と聞くことで、子ども自身が状況を振り返るきっかけにもなりました。

もちろん、これがすべての家庭に当てはまるとは限りません。子どもによって響く言葉も、憧れる選手も違います。それでも、「練習しなさい」と言う前に、一度立ち止まって子どもの目線に立ってみることは、どんな家庭でも試せることだと思います。


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